DS検定とG検定の連続受験記

2022年8月5日

受験の動機

以前からデータサイエンス界隈に興味があり、部分的には普段の仕事で接していたところもあったのですが、一度体系的に理解を整理しようと思ったのがきっかけです。

性格的に、学習には目に見えるアウトプットが欲しくなる質なので、何かの資格・検定を取ろうと思い立ったのが5月の連休明け、本屋に行って色々見ていたらちょうどDS検定とG検定の次の試験日が近いことがわかり、勢いで両方申し込みをしました。

DS検定は2022年6月14日、G検定は7月2日が受験日だったので、学習期間は約1か月程度でした。

まったく一からの勉強というわけでもないので、何とかなるだろうと高を括っていたのですが、仕事に忙殺されて思うように時間が取れず、短期集中詰め込み型で何とか乗り切った形です。

DS検定とG検定の比較

DS検定もG検定も民間団体が実施する検定試験ですが、G検定の方が少し始まりが古く、対してDS検定はできたばかりの新試験となっています。後半に比較表を付けていますが、以下では私の主観で違いを整理します。

出題範囲

公式シラバスの表現からだとわかりにくいですが、いずれもデータサイエンスに関する試験という意味では共通しており、出題範囲もやや重複する部分があります。ただ個人的には、正直事前に思っていたよりはだいぶ性格が異なり、DS検定は理解重視、G検定は知識重視の試験だった印象です。

試験時間

DS検定は90分90問なので、概ね1分で1問を解くペースですが、対するG検定は120分220問程度ということで、1分で1.8問以上を解くハイペースを2時間継続する必要があります。

私は比較的受験慣れしている方だと思っており120分の試験も何度も経験していますが、G検定は知っているか知らないかで決まってしまう問題が圧倒的に多く、ひたすら2時間早押しクイズに答えている感覚で結構しんどかったです。

難易度

いずれも基本的な理解・知識が問われており、市販の教材などでちゃんと勉強して臨めばそれほど難しい試験ではないと思います。G検定の方は試験時間中にテキストや検索を利用することも禁止されていないので、最悪「調べる」という手段が利用できます。ただし、上述の通りかなりのハイペースで答える必要があるため、調べてばかりいても時間が足りなくなると思います。

DS検定G検定
主催団体一般社団法人 データサイエンティスト協会一般社団法人 日本ディープラーニング協会
試験創設年2021年2017年
出題範囲下記1.2.を総合した範囲
1. 「スキルチェックリストver.4」のうち、スキルチェックリストの3カテゴリ(データサイエンス力、データエンジニアリング力、ビジネス力)の★1(見習いレベル)相当
2. 「数理・データサイエンス・AI(リテラシーレベル)モデルカリキュラム
1. 人工知能(AI)とは(人工知能の定義)
2. 人工知能をめぐる動向
3. 人工知能分野の問題
4. 機械学習の具体的手法
5. ディープラーニングの概要
6. ディープラーニングの手法
7. ディープラーニングの社会実装に向けて
出題方法多肢選択式多肢選択式
試験時間90分・90問120分・220問程度
実施形態年2回(春、秋)
CBT会場受験
年3回(3月、7月、11月)
自宅オンライン受験
検定料一般:11,000円(税込)
学生:5,500円(税込)
一般:13,200円(税込)
学生:5,500円(税込)
合格基準等<2021年第1回実績>
受検者数:約1,400名
合格者数:927名
合格率:約66%
合格ライン:正答率約80%
<2022年第1回実績>
受験者数:6,760名
合格者数:4,198名
合格率:約62%
合格ライン:正解率約70%(と言われている)

受けるべき試験か?

身も蓋もない言い方ですが、人(目的)によると思います。

難易度の所でも書きましたが、あくまで基本的な理解・知識を問う試験なので、この試験に受かったからと言って何か即戦力になるスキルが身に付くわけではありません。

ただ、デジタル社会で生きていく上での一般教養としては、知っておいて損はない情報も多く、知っていることで幅が広がるシーンもありそうですので、学生・若手の方はアピール材料の一つとして、管理職の方はDXの背景にある技術を理解するための教材としては有効だと感じました。

結果は?

(2022/7/15追記)
G検定の合否結果が届きました。
結果は無事「合格」でした。
法律・倫理・社会問題が思っていたより低い点数でしたが、全体的には手応えよりも良い点が取れていたので良かったです。

この度は、2022年7月2日(土)開催の JDLA Deep Learning for GENERAL 2022#2 を受験頂き、ありがとうございました。
下記の通り受験結果をお知らせ致します。

■合否結果
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【 合 格 】
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総受験者数 6,398名
合格者数  3,917名

■シラバス分野別得点率(小数点以下切り捨て)
1.人工知能とは. 人工知能をめぐる動向. 人工知能分野の問題:82%
2.機械学習の具体的手法:78%
3.ディープラーニングの概要:90%
4.ディープラーニングの手法:80%
5.ディープラーニングの社会実装に向けて:93%
6.数理・統計:100%
7.法律・倫理・社会問題:67%

(2022/8/5追記)

8月3日に、「オープンバッジ授与のお知らせ」と題したメールが届きました。どうやらDS検定に合格したらしいです。

G検定でもオープンバッジはもらいましたが、合否通知が先に来ていたので、協会からの合否連絡もなくいきなりバッジの連絡が来て少し戸惑いました。

DS協会のサイトを見に行くとマイページから確認できるとのこと。みんな連絡なかったのでしょうか??

ちなみに、マイページを見に行くと、「合格です」といった類の情報は見当たらず、ただ「認定番号」だけが表示されていました。

これまで色々な試験・検定を受けてきましたが、初めての終わり方でした。

とはいえ、強行軍で受験したG検定もDS検定も合格できたので良かったです。